「世界史」の世界史 (MINERVA世界史叢書)本ダウンロード

「世界史」の世界史 (MINERVA世界史叢書)

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「世界史」の世界史 (MINERVA世界史叢書)本ダウンロード
によって 秋田 茂
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内容紹介 人類が各地域・時代に描いてきた世界像を点検、19世紀以来の西欧的世界史像を批判的に検証し、新たな世界史の構築をめざす。 本叢書は、従来の国民国家史や地域史の集約としての世界史や特定の中心から見た世界史を越えることをめざす。総論巻は、人類が各地域・時代に描いてきた世界像を点検したのち、19世紀以降西欧で作られてきた世界史を、近年の研究成果とともに批判的に検証し、今後われわれが作るべき新たな世界史像を探究する。 [ここがポイント] ◎ これまでの世界史(各地域・文化)像を捉え直す。 ◎ 近代以降体系化された世界史(ヨーロッパ中心主義)を捉え直す。 ◎ 従来の世界史を批判的に検討、その特徴・課題を把握し、それらを越えるこれからの世界史像とは何かを探究。 内容(「BOOK」データベースより) 新たな世界史像の探究。人類が各地域・時代に描いてきた世界像を点検、19世紀以来の西欧的世界史像を批判的に検証し、新たな世界史の構築をめざす。 著者について 〈編集委員・編著者紹介〉 ※本情報は刊行時のものです 秋田 茂(あきた・しげる) 1958年 生まれ。 1985年 広島大学文学研究科博士課程後期中退。 2003年 博士(文学)(大阪大学)。 現 在 大阪大学文学研究科・世界史講座教授。 永原陽子(ながはら・ようこ) 1955年 生まれ。 1984年 東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。 1980年 文学修士(東京大学)。 現 在 京都大学大学院文学研究科教授。 羽田 正(はねだ・まさし) 1953年 生まれ。 1983年 パリ第3大学博士(Ph. D)。 現 在 東京大学理事・副学長,東洋文化研究所教授。 南塚信吾(みなみづか・しんご) 1942年 生まれ。 1970年 東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。 1967年 国際学修士(東京大学)。 現 在 NPO歴史文化交流フォーラム付属世界史研究所所長。千葉大学・法政大学名誉教授。 三宅明正(みやけ・あきまさ) 1953年 生まれ。 1981年 一橋大学大学院博士課程中退。 1977年 社会学修士(一橋大学)。 現 在 千葉大学人文社会科学研究科教授。 桃木至朗(ももき・しろう) 1955年 生まれ。 1984年 京都大学大学院文学研究科東洋史専攻博士課程中退。 2009年 博士(文学)(広島大学)。 現 在 大阪大学大学院文学研究科教授。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 秋田/茂 1958年生まれ。1985年広島大学文学研究科博士課程後期中退。2003年博士(文学)(大阪大学)。現在、大阪大学文学研究科・世界史講座教授 永原/陽子 1955年生まれ。1984年東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。1980年文学修士(東京大学)。現在、京都大学大学院文学研究科教授 羽田/正 1953年生まれ。1983年パリ第3大学博士(Ph.D)。現在、東京大学理事・副学長、東洋文化研究所教授 南塚/信吾 1942年生まれ。1970年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。1967年国際学修士(東京大学)。現在、NPO歴史文化交流フォーラム付属世界史研究所所長。千葉大学・法政大学名誉教授 三宅/明正 1953年生まれ。1981年一橋大学大学院博士課程中退。1977年社会学修士(一橋大学)。現在、千葉大学人文社会科学研究科教授 桃木/至朗 1955年生まれ。1984年京都大学大学院文学研究科東洋史専攻博士課程中退。2009年博士(文学)(広島大学)。現在大阪大学大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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私はこの書籍を誤解していました。史上の各世界の世界観・世界史観をそれぞれの論説で扱っただけの書籍だと思い込んでいました。当初目当てだったのは古代インドだけ。山中氏の中世イスラームは、『アレクサンドロス変相 ―古代から中世イスラームへ―』のダイジェストだという先入観が、岡崎氏の中世西欧は、『聖書VS.世界史 (講談社現代新書)』の、弓削氏の近世西欧は、『啓蒙の世紀と文明観 (世界史リブレット)』のダイジェストだとの先入観があり、インド以外の部分をあまり読んでいなかったため、本書が、全16冊が予定されている世界史シリーズ叢書の初巻・総論の巻だということに気付いたのは最近です。本書は二部に分かれていますが、私の見たところでは、最後の三章は、現在の歴史学及び歴史教育界の方法論及び諸問題を扱っており、事実上三部構成となっています。第二部は、その前奏としての近代西欧及びそれを取り入れた日本の歴史学の史学史であり、第一部は、更にその前奏として、近代西欧以外の諸世界の世界観・歴史観が扱われる、というものです。端的にいえば、本書は、最後の総論の章に向かうための前奏として各論がある、というものです。しかし、本書は個別の各論を読むだけでも十分に有用となっています。総論的に前近代の各世界(第一部は11章)を取り上げているため、各論それぞれの頁数が少なくなってしまい、若干物足りなさもあるわけですが、より深く知りたい人のために、各論の章末に参考文献一覧がついていて有用です。第二部は近世以降の西欧と日本の史学史ですが、現代の史学方法論に直結する問題をはらんでおり、それを受けた最新の歴史学方法論の議論が最後の三章で展開されています。特に面白かったのは日本の戦後歴史教育史と現在の問題を扱った17章と、歴史学の課題と(当面の)目標を記載した最終章です。最終章「総論われわれが目指す世界史」は、桃木至朗氏が文章化し、編集委員会のレビューを経て編集委員会名義となっていますが、17章の桃木氏の文章と似た感じの個性が見られ、議論が注釈にはみ出すほど(特に注16)熱意あふれるだけではなく、現在の歴史学全体の動向や問題点と、(シリーズの編纂委員たちの考える)当面の方針が整理されていて読み応えがありました。2年近く前に、1998年に出版された、当時の歴史学の方法論最前線を扱った『岩波講座 世界歴史〈1〉世界史へのアプローチ』へのレビューに、「次の岩波講座世界史が出る頃の歴史学方法論がどのようなものなるのか、楽しみ」と書いたのですが、2010年代後半現在の最新方法論を軸に据えた世界史シリーズが刊行されつつあることに驚きました。特に個人的に嬉しかったのは、1980年代に私が在籍していた史学科界隈ではほぼイロモノ扱い(当時の文脈ではプロパガンダ研究か社会学/文学/美術/哲学研究に分類されてしまう程度の認知度にあった)であった言説・表象・メディア研究(メタナラティヴ研究含む)が正面から扱われ、大きな歴史像の権力性・政治性が率直に述べられている点です。しかしながら、印象的には、現在でも言説・表象・メディア研究は、フランス革命以降19-20世紀を対象とした、主に社会学内での歴史を題材とした研究のもので(近年の代表的著作の例:『歴史を射つ: 言語論的転回・文化史・パブリックヒストリー・ナショナルヒストリー』)、歴史学では、著者が「史実そのものの研究が歴史学の仕事ではなくなったという見方はとらない」(これはメタヒストリー系の言説研究のことだと理解しています)とまで危機感(のようにとれるもの)を表明するほどの段階にあるようには(個人的には)思えないのですが、もしかしたら実際深刻なのかも知れません。個別実証研究の積み上げが、いつかは全体的な歴史像に結びつくであろう、という素朴な逃避についての著者の懸念はもっともだとしても、一部の時代・地域から抽出されたセオリーを、地域・時代双方で延長しようとすると途端に実証を欠く修辞や文章でカバーする事態に陥る現象は、近年のグローバルヒストリー著作でも見られるように思えますし、一般読者が歴史書だと受け止めている書籍を歴史学側が「歴史小説」だと一蹴しても、言説や表象は再生産(隔世含む)され続けて大きな影響力を持つ結果となっています(まさにこの点が、第二部のテーマのひとつではないでしょうか)。言説・表象・メディア研究が、古代中世含めた歴史学内部全域に定着してくれる将来を願う次第です(この点では、『メタヒストリー――一九世紀ヨーロッパにおける歴史的想像力』の邦訳が登場し、話題となったのは喜ばしいことだと思っています。ヘイドン・ホワイトには、同著の20世紀版を著して欲しかったところですが、後継者(がいるとすれば)には20-21世紀版を著して欲しいものです)。この総論は、史学科を希望する高校生や学部一般教養としては難しいかも知れませんが、ぜひ広まって欲しいと思います(総論だけpdfでネット公開しても良いくらいに思えます)。この叢書の続刊も楽しみです。また、昨年出版された、『第4次現代歴史学の成果と課題〈3〉歴史実践の現在』も読んでみようと思いました。※407頁の数字に誤植があります※※中世イスラームの歴史観は、最近でた大塚修『普遍史の変貌―ペルシア語文化圏における形成と展開―』もお奨めです。

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